行政は誰のためにあるのか

シリーズ政治の現在

行政は誰のためにあるのか

行政学の課題を探る

  • 著者:真山達志
  • 定価:3,300 円
  • ISBN:978-4-8188-2629-8
  • 判型:A5判
  • 頁:260頁
  • 刊行:2023年03月
  • ジャンル:社会・政治人文・社会

内容紹介

「行政」をどのように捉え直すか。市民のための行政を実現するために何ができるのか。行政学の過去、現在、将来を見すえて、あるべき行政の姿を実現するための糸口を探る。

目次

序章 学問のありようと本書の特徴
 1. 執筆の動機と趣旨
 2. 本書の構成
第1章 行政学における議論を理解するために
 1. 国と地方の行政に関わる制度
 2. 国の統治機構
 3. 地方行政の仕組み
 4. 財政の制度と実態
第2章 行政学の行政との関わり方
 1. 行政とは何か
 2. 行政活動の種類
 3. 行政管理をどのように研究するのか
第3章 行政学の生い立ちと行く末
 1. 行政に関する過去の学問
 2. 現代行政学の誕生
 3. 行政学の今とこれから
第4章 官僚制を解明しようとする努力
 1. 現代の官僚制
 2. 現代行政における官僚制
 3. 日本の官僚制
第5章 能率的な行政と能率的な行政組織
 1. 能  率
 2. 行政組織
 3. 行政組織研究の応用例
第6章 行政責任とその確保
 1. そもそも責任とは 127
 2. 行政責任の確保・行政統制の考え方
 3. 行政統制と市民参加
第7章 地方自治を確立するための地方分権
 1. 日本の地方制度の歴史
 2. 地方分権の進展
 3. 自治体の課題と行政学
第8章 政策に対する研究アプローチ
 1. 政策の概念
 2. 政策の類型化の試み
 3. 政策過程論と段階モデル
 4. 政策研究の形
 5. 政策決定に関するモデル
 6. 政策過程の再定義
 7. 行政管理と政策
第9章 危機管理から何を学ぶか
 1. 行政研究にとっての危機管理
 2. 危機管理のための枠組み
 3. 防災計画の体系
 4. 防災計画に見る計画と行政の関係
 5. 危機管理と行政学
 6. 行政の危機管理能力向上に向けて
第10章 政策実施研究から見る行政学の可能性
 1. 政策実施研究
 2. 政策実施研究の意義と役割
 3. 政策実施過程における政策変容
 4. 政策デリバリー・システム
 5. これからの行政学

参考文献
あとがき
索引