戦後日本の地域金融

戦後日本の地域金融

バンカーたちの挑戦

  • 著者:伊藤正直・佐藤政則・杉山和雄編著
  • 定価:本体4600円+税
  • ISBN:978-4-8188-2516-1
  • 判型:A5判
  • 頁:327頁
  • 刊行:2019年05月
  • ジャンル:金融経済

内容紹介

金融再編によって地方銀行、信用金庫が担う地域公益はどう変わるのか。戦後にあるべき姿を模索し、再建を果たした全国56名のバンカーたち。その理念と取組から今後を探る。

目次

序説
■北海道・東北地方
1 北海道  北海道銀行と島本融──地域とともに歩む意義と役割を貫く
2 青森県  弘前相互銀行・みちのく銀行と唐牛敏世──金融は信用、事業は人である
3 秋田県  羽後銀行(北都銀行)と塩田団平──銀行家・地主・政治家として地域経済に貢献
4 岩手県  東北銀行と斎藤克郎──戦後における地方銀行新設の第一号
5 宮城県  七十七銀行と氏家淸吉──長者の風格、八面玲瓏の経営者
6 山形県  両羽銀行(山形銀行)と長谷川吉三郎──画一的な一県一行主義に抵抗
7 福島県  東邦銀行と須藤仁郎──経営改革を進め、福島県全域で親しまれる銀行に
■関東地方
8 群馬県  群馬銀行と横山太喜夫──「無我夢中」の再建から会得した地銀のあり方
9 栃木県  足利銀行と鈴木良作──全国地方銀行協会を創った銀行家
10 茨城県  常陽銀行と龜山甚──「堅実な貸出と零細な信用貸し」が地銀の使命
11 千葉県  千葉銀行と大久保太三郎──経営を抜本的に刷新、再建の基礎を築く
12 埼玉県  武蔵野銀行と熊田克郎──新設銀行の発展に尽力、埼玉県民のための銀行
13 東京都  城南信用金庫と小原鐵五郎──信用金庫の地位向上、裾野金融を徹底
14 東京都  東京都民銀行(きらぼし銀行)と工藤昭四郎──中小企業振興を旗幟にかかげて
15 神奈川県  横浜銀行と伊原隆──地方銀行の発展と公共性の両立
■甲信越地方
16 新潟県  第四銀行と藤田耕二──戦後の経営基盤を確立
17 新潟県  北越銀行と近藤敬四郎──銀行業務の近代化を推進
18 長野県  八十二銀行と小出隆──健全経営と地域社会への貢献、経営理念を確立
19 山梨県  山梨中央銀行と名取忠彦──病苦と闘いながらの人づくり
■北陸地方
20 富山県  北陸銀行と第十五代中田清兵衛──三代にわたり自主独立の堅実経営を守る
21 石川県  北國銀行と本陣甚一──合併の困難を乗り越えて地域の発展に貢献
22 福井県  福井銀行と市橋保治郎──地方産業への支援と堅実経営
■東海地方
23 静岡県  静岡銀行と平野繁太郎──平凡一路をひたむきに
24 静岡県  駿河銀行(スルガ銀行)と岡野喜太郎──勤倹貯蓄に燃え続けた八〇年
25 愛知県  名古屋相互銀行(名古屋銀行)と加藤廣治──馬力の人、即断即決の人
26 愛知県  岡崎信用金庫と服部敏郎──岡崎から三河、そして愛知へ
27 岐阜県  十六銀行と第十一代桑原善吉──召集で辞任するも、十六銀行とともに半世紀
28 岐阜県  大垣共立銀行と土屋義雄──顧客第一主義とサウンドバンキングを理念に
29 三重県  百五銀行と川喜田壮太郎──漸進主義を継受し、使命感をもって
■近畿地方
30 滋賀県  滋賀銀行と北川昇──滋賀銀行の「産婆役」、戦後の再建を主導
31 京都府  京都銀行と片岡久兵衛──「七不思議」に挑戦、京都府経済の繁栄に貢献
32 京都府  京都信用金庫と榊田喜四夫──「コミュニティ・バンク」を育てた愛京人
33 奈良県  南都銀行と亀田源治郎──堅実を旨とし、親愛を重んじた経営を実践
34 大阪府  近畿相互銀行(近畿大阪銀行)と赤石二郎──激変の無尽・相銀期を指揮した辣腕社長
35 和歌山県  紀陽銀行と山口孫一──豪胆と慎重で銀行を率いた実業界出身の頭取
36 兵庫県  尼崎信用金庫と松尾高一──地域と業界に貢献した「あましんの父」
2■中国地方
37 島根県・ 鳥取県 山陰合同銀行と山内信次郎──島根・鳥取両県の地方銀行、その基礎を据える
38 岡山県  中国銀行と守分十──自主健全経営を貫く
39 広島県  広島銀行と橋本龍一── 地銀上位行の地位を確立
40 広島県  広島相互銀行(もみじ銀行)と森本亨──ガラス張りでオープンな行風を築く
41 山口県  山口銀行と布浦眞作──健全なる積極進取
■四国地方
42 徳島県  阿波銀行と三木寛治──「堅実」経営とともに
43 香川県  百十四銀行と綾田整治──「バランスのとれた経営」を理想に広域化
44 愛媛県  伊予銀行と平山徳雄──戦後の伊予銀行の基礎を築く
45 高知県  四国銀行と山本豊吉──安田系を脱し、高知の地方銀行へ基礎固め
■九州・沖縄地方
46 福岡県  福岡銀行と蟻川五二郎──徹底した堅実経営で福岡銀行の窮地を救う
47 福岡県  西日本相互銀行(西日本シティ銀行)と森俊雄──受け継がれた普銀転換の夢
48 福岡県  福岡相互銀行(西日本シティ銀行)と四島一二三──最大の会社たらんよりも最良の会社であれ
49 佐賀県  佐賀銀行と土井末夫──不退転の決意で経営を立て直し、故郷に貢献
50 長崎県  十八銀行と清島省三──生涯一書生
51 大分県  大分銀行と後藤三郎──堅実経営で戦後の基礎を築いた生え抜き頭取
52 熊本県  肥後銀行と川田栄三──安田銀行出身の「中興の祖」
53 宮崎県  宮崎銀行と増田吉郎──和をもって行運発展の原動力とする
54 鹿児島県  鹿児島銀行と鷹野孝徳──高コスト体質を改善し健全経営へ
55 沖縄県  琉球銀行と崎浜秀英──ドル経済と円経済の三〇年を生き抜く
56 沖縄県  沖縄銀行と瀬長浩──琉球政府幹部から民間銀行トップへ

執筆者
新井大輔、今城徹、岩間剛城、黒羽雅子、小島庸平、内藤隆夫、早川大介、邉英治