戦後日本の地域形成と社会運動

戦後日本の地域形成と社会運動

生活・医療・政治

  • 著者:鬼嶋淳
  • 定価:本体4800円+税
  • ISBN:978-4-8188-2501-7
  • 判型:A5判
  • 頁:288頁
  • 刊行:2019年07月
  • ジャンル:歴史人文・社会

内容紹介

「戦後社会」の形成期、人びとは地域のあり方や「民主主義」をめぐって、どのように議論し行動したのか。運動主体の動機や意識、運動と社会との関係に注目し歴史的に検証する。

目次

 序章 課題と対象
   第一節 課題の設定
   第二節 分析対象地域の検討

第一部 地域構想をめぐる対抗―埼玉県入間郡所沢地域を事例に
 第一章 戦時期の保健医療問題と地域社会
      ―富岡村国民健康保険組合をめぐる相克
   はじめに                            
   第一節 新しい指導者の台頭―新井万平の「登場」    
   第二節 埼玉県下の国民健康保険組合設立をめぐる対抗状況 
   第三節 富岡村隣保協会診療所の開設と閉鎖      
   おわりに
                             
 第二章 農村社会運動の高揚と後退―占領前期の富岡農民組合
   はじめに                          
   第一節 富岡農民組合の設立            
   第二節 農地改革の動向                
   第三節 農業協同組合の設立と農村社会運動の「後退」    
   おわりに                      

 第三章 地域社会の「民主化」と強制寄附反対運動
   はじめに                            
   第一節 地域社会における戦後改革の取り組み         
     第二節 強制寄附反対運動の展開           
   第三節 「民主化」をめぐる地域社会の対抗状況        
   おわりに                        

 第四章 税金闘争と運動組織の再編成―占領後期の富岡農民組合
   はじめに                           
   第一節 農村社会における新たな課題             
   第二節 税金闘争の高揚             
   第三節 税金闘争の後退          
   おわりに                      

 第五章 朝鮮戦争と米軍基地周辺の社会運動
      ―所沢御幸町駅の廃止をめぐって
   はじめに                           
   第一節 朝鮮戦争の地域社会に対する影響            
   第二節 所沢御幸町駅廃止反対運動の展開      
   第三節 日本共産党の「武装闘争」方針と地域社会
          ―横川事件の影響     
   おわりに

 第六章 一九五〇年代の地域社会運動
        ―医療・文化・平和をめぐって
   はじめに 
   第一節 富岡農民組合による農村診療所の開設
   第二節 青年による人形劇運動の展開―関沢豊久の思索
   第三節 原水爆禁止所沢会議の運動
   おわりに                               

第二部 地域形成と農村医療運動
       ―埼玉県入間郡大井地域を事例に

 第七章 占領期農村における医療と社会運動
      ―農村医師・大島慶一郎の運動と思想
   はじめに                            
   第一節 大井医院の設立と初期の診療活動
   第二節 反共政策の地域的展開と村民の医療要求
   第三節 朝鮮戦争期における大井医院の農村医療運動
   第四節 地域における医療と政治
   おわりに

 第八章 都市化のなかの農村医療運動
      ―入間医療生活協同組合の模索
   はじめに
   第一節 一九五〇年代の入間医療生活協同組合
   第二節 高度経済成長初期の農村医療問題
        ―日本赤十字病院建設をめぐる争い
   第三節 入間医療生活協同組合の新展開
   第四節 高度成長期の地域医療・福祉をめぐる運動
   おわりに

 終章  戦後社会のあり方をめぐる模索