
大塚久雄から資本主義と共同体を考える
コモンウィール・結社・ネーション
内容紹介
戦後社会科学の旗手であった大塚久雄。彼の提起したさまざまな基本的論点は、現在の人間・社会・世界に対してどのような問いを投げ掛けているだろうか。
目次
第一部 資本主義と共同体
序 章 問題提起――没後20年の大塚久雄 梅津順一
第一章 資本主義と可能性としてのコモンウィール 齋藤英里
第二章 近代資本主義とアソシエーション 小野塚知二
第三章 国民経済と経済統合 小林純
第四章 ネーションのとらえ方をめぐって 柳父圀近
第五章 イギリスにおける宗教コミュニティーについて 須永 隆
第二部 大塚久雄が問いかけるもの
Ⅰ 大塚史学から継承すべき課題 石井寛治
Ⅱ 大塚久雄の「方法」をめぐって 河合康夫
Ⅲ 共同体の基礎理論と日本前近代史 保立道久
Ⅳ 近代社会の「人間的基礎」と組織原理 斎藤 修
Ⅴ 国民経済論から国民経済の諸類型へ 道重一郎
Ⅵ 「大塚史学」と近代奴隷制 平出尚道
Ⅶ 大塚久雄とキリスト教 村松 晋
Ⅷ 私はどのように大塚史学を受容したか 肥前榮一
Ⅸ 大塚先生・大塚史学とわたくし 近藤正臣
Ⅹ 二つの補遺――「大塚久雄著作ノート」に関連して 上野正治
XI 大塚久雄について若い友人に話すなら 高嶋修一
大塚久雄年譜