自分の生を編む

自分の生を編む

小原麗子 詩と生活記録アンソロジー

  • 著者:小原麗子著/大門正克編
  • 定価:本体2900円+税
  • ISBN:978-4-8188-2182-8
  • 判型:A5判
  • 頁:296頁
  • 刊行:2012年01月
  • ジャンル:歴史人文・社会
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内容紹介

詩人である著者は、「千三忌」を営み、「戦争を繰り返すまい」との母たちの思いを語り継ぐ。戦中「国と夫に詫びて死んだ」姉、岩手の農村から、とりわけ女性・人の生き方を問う。

目次

はしがき──本のなりたちについて 大門正克

 Ⅰ プロローグ 
姉は国と夫に詫びて死んだ/「次長職」売ります   

 Ⅱ 書くことで生きる──生活を記録する
詩 女中の歌/鏡台に関する一章/虫に喰われる村/サワ・一人の女に
 「ばんげ」を打つ/なすべき多くのことが/父に関する思い出/労働・家・家族・嫁/中断されたままでいいか──「嫁」という空白期に/女子活動不振のことども/兄/ぬりこめられるべき重い血の色を──『年刊処女地帯詩集』について/壊滅ではなく蘇生のために──あながち、岩手ばかり県青協ばかりの問題としてではなく

 Ⅲ むらのなかの声を聞く──高度成長とフェミニズムのあいだで
詩 開拓村/女たちのくらし/男たちのくらし
声を拾う/この負債、冷害地農民だけが背負うのか/減反もんどう/『家』=むらの中の声/村・壊れてゆく時間(リズム)

 Ⅳ 「おなご」という視座──新しい出発の場所
詩 二階棲み/「家内安全」/「戸籍謄本」/火葬場の生誕
『通信・おなご』/生きつづける「満州」――折居ミツさんの詩集によせて/囲炉裏(ひびと)について

 Ⅴ 家と地域をひらく――花のなかの麗ら舎
詩 エゾギク /龍胆/位置/片側
時の動き
男も子育てに参加せよ――私見・「男女雇用平等法」/平和街道脇の意志の墓――自ら墓守りを任じたい気持ち/闘い取らねばならず!――たかが読書といっても/孤児たちを育てあげる――七億の民を飢えさせぬ中国の政策が/蘇るばあさまたちの心――七度の飢饉よりこわい一度の戦争/ボーボワールの死――母の忍耐から女の自由へ/「女縁」事始め/農休日問答/稲の風景――田んぼは誰のもの
駄句はじける
八五 第一回千三忌(一九八五年十一月)/八八 おなご正月(一九八八年一月)/九五 麗ら舎・十周年のつどい(一九九五年三月)/花の内――随想 現代版「おなご正月」
「千三忌」での挨拶
死者の位置(第四回千三忌)/二人の女性(第十二回千三忌)/セキさんと中国残留日本人孤児(第十三回千三忌)/四人の女性を通して見える「戦争」(第二十三回千三忌)/

 Ⅵ エピローグ
自分で自分の生を編む――よみがえるおなごの息吹き

初出一覧
小原麗子 年譜
解説 大門正克
あとがき 小原麗子