
ファンから観たプロ野球の歴史
内容紹介
曲がり角に立つ日本プロ野球。70年余の歴史を緻密に観察し、現在直面する問題の根源に迫る。何よりもファンの立場に立って2人の経営学者が問題解決の道を展望する。
目次
はじめに:曲がり角に立つ日本のプロ野球
Ⅰ ファンの目線の重要性
1 日本のプロ野球をめぐる四つの危険な兆候
2 大リーグなんてこわくない?
3 日本プロ野球史の時期区分
Ⅱ 国民的スポーツへの苦闘(一九三六~五七年)
1 プロ野球誕生と「本業シナジーモデル」
2 戦争とプロ野球
3 戦後の再出発
4 2リーグ分裂と巨人依存
5 ラジオの時代と「広告宣伝モデル」
Ⅲ ONの時代(一九五八~八〇年)
1 長嶋・王の登場と西鉄・南海の健闘
2 巨人V9と巨人依存の本格化
3 乱セと阪急王国
4 江川事件が象徴したもの
5 プロ野球人気とテレビの時代
Ⅳ 挑戦と危機の交錯(一九八一~二〇〇八年)
1 広島・西武・ヤクルト・オリックス・ダイエー・日本ハムの勝因
2 「総合力の時代」の到来──根本陸夫の挑戦
3 「巨人依存モデル」の継続
4 阪神の機会損失と投資抑制が生んだプロ野球の危機
5 マルチメディア化とプロ野球
Ⅴ 日本プロ野球再生への道
1 「地域密着モデル」を深化させる
2 ペナントレースを白熱化させる
3 プロ野球を文化にする
4 球場の収入を球団の収入にする
おわりに:日本のプロ野球のこれまで、これから
参照資料
日本プロ野球関連年表
あとがき