高崎経済大学産業研叢書
地方都市における中心市街地の課題
人口減少時代におけるまちづくり
内容紹介
中心市街地の隆盛に関する歴史や現地調査、アンケートと共に国内外の市街地振興に関する施策を研究、人口減少時代にふさわしい特色あるまちづくりの姿を模索した一冊。
目次
刊行にあたって
序章 高崎市の中心市街地と本書の解題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 阿部圭司
はじめに
1. 高崎市の中心市街地とその盛衰
2. 中心市街地活性化の意義と高崎市の基本計画
3. 解題:高崎市中心市街地の活性化に向けて
おわりに
第1 章 高崎市中心市街地変容の内部および外部要因・・・・ 西野寿章
はじめに
1. 高崎市中心市街地の変容
2. 高崎市中心市街地変容の要因についての一考察
おわりに
第2 章 中心市街地衰退・再開発の経済学的研究・・・・・・・・・・・ 米本 清
─高崎線沿線地域の現状に関して─
はじめに
1. 理論研究とその拡張
2. 高崎線沿線地域への応用可能性
おわりに
第3 章 戦後高崎市中心市街地における土地所有・・・・・・・・・・・ 小林啓祐
はじめに
1. 近世近代における高崎市の市街地形成と土地所有
2. 戦後における土地所有
3. 1970 年代以降の高崎市における地価の変化
おわりに
第4 章 高崎市中心市街地におけるオフィス立地・・・・・・・・・・・ 佐藤英人
─コロナ感染拡大前後の比較から─
はじめに
1. 対象地域の概要と研究方法
2. 東京大都市圏における高崎市の位置づけ
3. 高崎市中心市街地のオフィス立地
4. コロナ禍によるオフィス立地への影響
5. 今後のオフィス立地のあり方
おわりに
第5 章 高崎市中心市街地における業種構成の特徴 ・・・・・・・ 太田 慧
1. 中心市街地における業種構成の研究
2. 高崎市全域の業種構成の特徴
3. 中心市街地区域の業種構成
4. 高崎市中心市街地における商店街の業種構成
5. 中心市街地の賑わいを創出するために
第6 章 高層マンションによる街なか居住の実態・・・・・・・・・・・ 大澤昭彦
─高崎中心市街地を対象に─
はじめに
1. 高崎中心部の人口・マンション建設の動向
2. 高層マンション居住者の動向
おわりに
第7 章 まちづくり会社と不動産の所有と利用の分離・・・・ 岩崎 忠
─高松市丸亀商店街の調査結果を中心に─
はじめに
1. 中心市街地活性化のための都市デザイン
2. まちづくり会社とは何か
3. 第三セクターとしてのまちづくり会社
4. 定期借地・借家制度、土地建物信託制度
5. まちづくり会社の事業資金調達手法
6. 香川県高松市丸亀商店街の取り組み
7. 高崎市における「所有と利用の分離」方式の可能性
第8 章 民間活用による都市公園・緑地の活性化・・・・・・・・・・・ 阿部圭司
─高崎市中心市街地における利活用─
1. はじめに
2. Park-PFI 制度の概要
3. 公共空間の利活用に関する評価と期待
4. おわりに
第9 章 自治体における中心市街地活性化施策の評価・・・・ 佐藤 徹
─行政へのインパクト評価の適用可能性─
はじめに
1. 分析対象
2. 評価デザインの概要
3. インパクト評価の適用可能性
おわりに
第10 章 高崎市の財政分析 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 天羽正継
─中心市街地政策との関係を中心に─
はじめに
1. 基本的な財政分析
2. 財政の健全性分析
3. 中心市街地政策と高崎市の財政
おわりに
第11 章 中心市街地活性化の財源確保のスキーム ・・・・・・・・・ 谷口 聡
─モデルとしてのドイツのシュタットベルケの考察─
はじめに
1. 本章の目的と検討の対象
2. ドイツの「シュタットベルケ」の考察
3. みやまスマートエネルギー株式会社の検討
4. 地域経済循環を活性化する民間企業の検討
5. 高崎市(群馬)の電力事業の若干の考察
おわりに:財源確保の2 つの志向
あとがき