韓国の社会はいかに形成されたか

シリーズ社会・経済を学ぶ

韓国の社会はいかに形成されたか

韓国社会経済論断章

  • 著者:水野邦彦
  • 定価:本体3000円+税
  • ISBN:978-4-8188-2525-3
  • 判型:A5判
  • 頁:288頁
  • 刊行:2019年04月
  • ジャンル:経済学経済

内容紹介

数十年にわたる国家主義統合と経済成長、その陰での民族抑圧構造、覆い隠されてきた「過去事」とその清算運動、米国・日本の関与とグローバル化のなかで、韓国社会を把握。

目次

はしがき
第一編 社会経済史の論点   
 第1章 解放八年史 米軍政/親日派/解放三年史/六・二五 
 第2章 国家社会主義的経済発展 発展のイデオロギー/「経済成長」/外資経済体制批判/経済発展の歪み
 第3章 国家・民族・近代化 反共規律社会/国家主義/民族主義/近代化論
 第4章 一九八〇年光州 光州民衆抗争の経緯/抗争の社会経済的背景/民衆運動の課題/光州民衆抗争の総括/米国
 第5章 過去事とイデオロギー 過去事整理/イデオロギー/〈力〉と〈抵抗〉と〈歓喜〉
 第6章 IMF事態 「IMF事態」の発生/財閥と金融システム/労働市場柔軟化/正規職と非正規職/グローバル化の苦悩
 第7章 IMF事態以降の貧困と労働 貧困/労働市場の不安定/社会的不平等/正規職・非正規職と労働組合
 第8章 階級 階級の形成/階級意識の概念/階級意識の発展/韓国の階級意識形成/韓国の階級意識弱化/対抗イデオロギー形成
 第9章 社会構成体論争 論争の経緯/論争の消滅/マルクス主義のありよう/〈社会構成体〉の議論/結びにかえて
 第10章 グローバル化から連帯へ グローバル化の原理/「東アジア共同体」の論調/連帯へ
第二編 人間を取り巻く今日的論点
 第11章 環境運動と環境思想 社会思想形成の背景/生活環境と労働環境/市民運動と環境運動/一九九〇年代以降の環境思想
 第12章 尊厳の論調(Ⅰ) 人権/生命不可侵/臨終過程/死
 第13章 尊厳の論調(Ⅱ) 平等・不平等/国家暴力
 第14章 景観論 環境と景観/景観における主体と客体/伝統的村落の景観/近代的な都市景観/固有のものの取り戻し/みずからの〈ありか)
 第15章 韓国で受け止めた〈3・11〉 東日本大震災/日本の被災者とボランティア活動/韓国人の対応/日本の原発/韓国の原発/フクシマの風
第三編 朝鮮半島と向き合う日本 
 第16章 朝鮮半島と向き合わない日本 支配者意識なき植民地支配/敗戦後日本の朝鮮軽視/責任意識の欠落/日韓条約と在日朝鮮人
 第17章 敗戦後日本の社会意識 〈虚脱〉と意識の連続性/自己肯定的生活保守主義/上滑りの思想/朝鮮認知の欠落/課題
 第18章 朝鮮半島と向き合うために 「朴槿恵-崔順實ゲイト」/日本の固定観念/みずから〈知る〉努力を/韓国から見る分断/南北をひとつのものとして/やりとりする姿勢/文学をつうじて知る
あとがき