水と森の財政学

水と森の財政学

  • 著者:諸富徹・沼尾波子編
  • 定価:本体3800円+税
  • ISBN:978-4-8188-2209-2
  • 判型:A5判
  • 頁:280頁
  • 刊行:2012年05月
  • ジャンル:経済学経済
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内容紹介

水資源をどう守るのか。地方独自の取り組みや民間参入の動きが注目されるなか、公私分担、政府間財政関係などの視点から実証的に分析。公共政策のあり方を探る。

目次

序章 「水と森の財政学」とは何か…… 諸富 徹
   一 本書の問題意識 
   二 本書の概要
第一章 森林政策における政府間財政関係…… 石崎涼子
   一 森林に関わる公共政策
   二 民有林政策における政府間の役割分担
   三 財政支出にみる国と地方自治体の関係
   四 持続可能な森林管理に向けた国と地方自治体の財政関係
第二章 水源地域における水資源の保全と財政負担…… 沼尾波子
   一 水資源の管理 ・利用と費用負担
   二 水資源開発をめぐる集権化過程と水源地
   三 水源地域の保全施策とその財源
   四 流域管理論とその課題
第三章 森林保全税政策の形成と全国的展開…… 髙井 正
   一 政策形成の背景
   二 森林保全税政策の形成
   三 全国の動向
   四 考察
   五 森林保全税政策の全国的展開の含意
第四章 地方分権一括法と法定外税・超過課税の活用…… 其田茂樹
応益的共同負担の観点から
   一 地方分権一括法と課税自主権
   二 森林水源課税原則の分析
   三 森林・水源施策の費用負担方式と応益的共同負担
   四 応益的共同負担の展開
第五章 神奈川県水源環境税による施策の検証と課題…… 清水雅貴
市町村交付金をめぐる県と市町村との役割を中心に
   一 森林環境税 ・水源環境税収による支出事業の分析
   二 県による市町村への財政支援の意義
   三 都道府県支出金の動向と神奈川県の特徴
   四 神奈川県水源環境税と市町村交付金
   五 市町村交付金による施策の検証①相模原市
   六 市町村交付金による施策の検証②秦野市
   七 神奈川県の水源環境税における市町村交付金の意義と課題
第六章 水・森をめぐる公共政策とそのガバナンス…… 宮永健太郎
   一 本章の課題
   二 公共政策領域としての水・森予備的考察
   三 県民会議の仕組みと概要
   四 水源環境の保全・再生と県民会議複眼的視点から
   五 県民会議の意義と教訓
   六 県民会議が問うていること
第七章 水道事業の公私分担…… 伊集守直
スウェーデンの事例を手がかりに
   一 公企業の民営化をめぐる議論
   二 水道事業の公私分担の展開
   三 スウェーデンの水道事業
第八章 途上国の水道事業民営化…… 賴 俊輔
インドネシア・ジャカルタの事例から
   一 途上国における水道事業民営化の展開
   二 ジャカルタの水道事業民営化
   三 民営化契約の内容
   四 民営化後の水道供給
   五 おわりに
第九章 「統合的水資源管理」の財政学…… 諸富 徹
水管理組織と財源調達システムのあり方をめぐって
   一 統合的水資源管理とは何か
   二 統合的水資源管理による費用効率化
   三 統合的水資源管理 ・水管理組織 ・費用負担
   四 まとめ日本の水資源管理政策への示唆
終章 水と森の財政学…… 沼尾波子
   一 財政学における水と森
   二 「神奈川県地方税制等研究会」での議論と整理
   三 納税者コンプライアンスの視点と県民参加
   四 公共事業の公共性への問い
   五 水と森の管理をめぐる国・地方の役割分担
   六 水と森のマネジメントにおける公私分担
   七 社会経済のグローバル化と水と森の公的管理
   八 むすびにかえて「水と森の財政学」の構想と残された課題
索引