
国際武器移転の社会経済史
内容紹介
世界的な課題であり続ける兵器の拡散はなぜ起こるのか。イギリス帝国による武器移転、冷戦期インドへの武器移転を経済史の視点から分析、国際関係や社会的影響までを多角的に論じる。
目次
序 章 国際武器移転の社会経済史
第Ⅰ部 帝国主義期の軍拡と武器移転
第1章 イギリス海軍と帝国防衛体制の変遷――帝国防衛と武器移転の同時展開
第2章 帝国主義期イギリス社会と海軍――英独建艦競争の舞台裏
第Ⅱ部 両大戦間期「軍縮下の軍拡」と武器移転
第3章 日英間の武器移転――センピル航空使節団の日本招聘を中心に
第4章 軍縮期の欧米航空機産業と武器移転
第5章 再軍備期イギリスの「死の商人」
第Ⅲ部 冷戦期の国際援助と独立インドの自立化
第6章 インド財閥のめざした自立化の取り組み――シーパワーとエアパワー
第7章 米ソの戦略的武器移転とインド航空機産業
第8章 冷戦期の国際援助とインド工科大学の創設