評伝 山口武秀と山口一門

評伝 山口武秀と山口一門

戦後茨城農業の「後進性」との闘い

  • 著者:先﨑千尋
  • 定価:本体3200円+税
  • ISBN:978-4-8188-2576-5
  • 判型:四六判
  • 頁:288頁
  • 刊行:2021年01月
  • ジャンル:地域社会経済

内容紹介

常東農民運動の先頭に立った武秀。独自の営農方式を確立し農家経営を改善した一門。戦後の「後進県」において農民の貧しさからの解放のために闘った二人の農村運動の先覚者の歴史とは。

目次

序章 二人の山口を生んだ茨城の風土
  1 二人の山口
  2 茨城の後進性
第一部 山口武秀と常東農民運動 辺境の地から大園芸王国へ
 第一章 「後進県」の「後進地域」
  1 戦前の茨城県の農業
  2 戦前の鹿行地域の農業
  3 「失敗」した大農場経営││波東農社と弘農社
 第二章 常東農民運動の成果と終焉
  1 戦前の山口武秀
  2 戦後すぐに農民運動を開始
  3 農地改革の進展
  4 強権発動、土地取り上げ反対闘争
  5 未墾地解放闘争
  6 農地改革の終結
  7 常東の「反独占」闘争への転換
  8 常東農民運動と農協
  9 常東農民運動の終焉とその後の武秀
  10 常東農民運動と武秀に対する評価
 第三章 常東農民運動以後の鹿島台地畑作農業の展開過程
  1 農業産出額の最新のデータと「茨城一号」型農業
  2 日本一のメロンの産地・鉾田市
  3 北浦の「鍬頭」会議と焼きいもの急速な普及
  4 「鹿島開発」と農業
第二部 農協と田園都市と山口一門
 第四章 水害常襲地だった玉川地域
  1 玉里御留川
  2 明治以降の農業の展開
  3 農業恐慌後の玉川村の動き
 第五章 小さな農協の大きな挑戦││山口一門と玉川農協
  1  農地改革と戦後の玉川村の動き
  2  玉川村農協の発足とつまずき
  3  協同への試行錯誤
  4  農協組織確立の手がかり
  5  石岡地区酪農業協同組合連合会の結成
  6  水田プラスアルファ経営の樹立
  7 農業基本法農政と豚のアパート 農協間協同による営農団地づくり
  9 生産施設の集団化と米の比重の低下
  10 文化連と一門の組合長退任
  11 新たな段階に入った広域営農団地
  12 産直運動への取り組みと失敗、その後
  13 一門の農協論
 第六章 ユートピアの実現めざして││山口一門と田園都市
  1 農民の生活と農協の役割
  2  農協の「生活基本構想」
  3  ハワードの「田園都市」
  4 日本の田園都市
  5 茨城の田園都市運動のきっかけ
  6 田園都市の具体化
  7 茨城県の田園都市づくりの特徴
  8 田園都市センターと集会料理
  9 茨城県田園都市協会の設立と成果、そして終焉
  10 茨城県における田園都市運動の評価
 終章 二人の山口が遺したもの
  1 武秀の「歴史的」な役割 
  2 一門の果たした役割と私たちの課題
あとがき