米国の巨大水害と住宅復興

米国の巨大水害と住宅復興

ハリケーン・カトリーナ後の政策と実践

  • 著者:近藤民代
  • 定価:本体3600円+税
  • ISBN:978-4-8188-2559-8
  • 判型:A5判
  • 頁:224頁
  • 刊行:2020年02月
  • ジャンル:社会・政治人文・社会

内容紹介

日本と大きく異なる米国の復興。自治体からの復興プログラムの提案や市場を介した住宅再生、ボランティアによる支援など、公共事業に依存しない復興の特徴と問題を分析する。

目次

はじめに
 1 住宅復興と居住環境再生への視点
 2 なぜハリケーン・カトリーナ災害か
 3 頻発化・巨大化する災害と水害リスク
 4 本書の構成

第1章 ハリケーン・カトリーナ災害のすがた
 1 ニューオリンズ市の特性と都市形成の歴史
 2 災害の構造
 3 災害後の洪水対策の変化
 4 広域長期避難とディスプレースメント
 5 ニューオリンズ市の復興過程
 
第2章 広域巨大災害に対する住宅復興政策と復興計画
 1 米国の災害復興体制と制度
 2 カトリーナ災害における住宅復興支援プログラム
 3 ロードホーム・プログラムの成立背景と実績
 4 連邦政府による国家住宅戦略と復興枠組み
 5 多様な主体による復興計画策定と長期化
 6 クラスタリング住宅復興
 7 不動産移管・再生プログラムの成立背景と仕組み
 8 公営住宅の取り壊しと「惨事便乗型市場主義」
 9 補償・人口回復・居住環境再生を目指す復興政策

第3章 不動産移管・再生プログラムによる居住環境再生――その有効性と限界
 1 不動産はどのように再生されたか
 2 人口特性と地域特性の影響
 3 不動産取得主体の特性と動機
 4 地域によって異なる転売
 5 オークションと隣地買い取りの有効性と限界
 6 近隣安定化プログラムの事例と意義
 7 空地の維持管理と地域への移管

第4章 定点観測にみる3地域の住宅再建プロセス
 1 定点観測:定点を、続けて、歩く
 2 地域単位でみる住宅再建プロセス
 3 災害前の地域特性
 4 災害4年の状態
 5 災害4年から5年の住宅と土地利用の経年変化
 6 災害4年から10年のプロセス
 7 地域ごとに異なる住宅再建の苦悩と復興まちづくり
 8 何が住宅再建を決定づけたのか

第5章 ボランティア労働力を活かした住宅復興支援
 1 非営利セクターによる住宅復興支援
 2 セントバーナード・プロジェクト
 3 リビルディング・トゥゲザー・ニューオリンズ
 4 ニューオリンズエリア・ハビタット・フォー・ヒューマニティ
 5 住宅修繕の方法
 6 ボランティア住宅修繕は何を助けたのか
 7 ボランティア労働力を活用した住宅復興の意義

第6章 広域巨大災害からの復興まちづくり
 1 ブロードモア地域:ニューオリンズの縮図
 2 復興を巡る脆弱性と適応力
 3 地域住民による実践
 4 引援力・活援力を発揮したパートナーシップ
 5 広域巨大災害のブレークスルー

終章 カトリーナ災害から日本が学ぶべきこと
 1 住宅復興政策の検証結果
 2 ニューオリンズに学ぶ居住環境再生手法とリスク軽減
 3 広域巨大災害に求められる復興政策・計画

 参考文献
 あとがき