オルテス国民経済学

オルテス国民経済学

  • 著者:ジャンマリア・オルテス著/藤井盛夫訳
  • 定価:8,250 円
  • ISBN:978-4-8188-2505-5
  • 判型:A5判
  • 頁:370頁
  • 刊行:2018年07月
  • ジャンル:経済学史経済

内容紹介

オルテスは『国民経済学』で持続可能なオープンマクロ経済モデルを推計し、人口減少下における経済の持続可能性を論じた。同様の状況下の今こそ注目されるべき古典である。

目次

各編と各章の目次

国民経済学に関する序論

第一編 一国における人々の区分と雇用の区分について
第1章 国民という名称によって理解されるもの  
第2章 さまざまな種類の就業者について
第3章 就業者は四階級に区分される
第4章 年齢のために就業する能力のない人々
第5章 就業する能力のない女性
第6章 就業する能力のない病人
第7章 就業する能力のある人々とない人々の合計
第8章 雇用の理由と必要
第9章 雇用の基本法則
第10章 財の量に関わる雇用と財の質に関わる雇用
第11章 国民に必要な財の質の向上
第12章 財の質の向上はどのように制約されるか
第13章 雇用は一つの方法で与えられ、あらゆる方法で受け取られる
第14章 雇用は総需要によってしか導入されない
第15章 総需要はどのように理解されるか
第16章 就業者は階級ごとに最適に配分される
第17章 一次的就業者と二次的就業者
第18章 土地は雇用に先行する
第19章 雇用は財に先行する
第20章 財は人口に先行する
第21章 社会的な状態と孤立した状態の違い
第22章 非経済的雇用について

第二編 一国を維持する財と、それを生産する土地について 
第1章 仮定と定義
第2章 植物由来の食物
第3章 動物由来の食物
第4章 植物由来の衣服
第5章 動物由来の衣服
第6章 植物由来の住居
第7章 動物由来の住居
第8章 国民のための食用動物
第9章 動物のための植物
第10章 一国に必要な財の合計
第11章 上記の財を生産する土地について
第12章 植物由来の財のための土地
第13章 動物由来の財のための土地
第14章 耕作不能地
第15章 上記の財を生産する土地の合計
第16章 財と土地に関する推計について
第17章 消費される財は自国の土地からどのように獲得されるか
第18章 消費される財は他国の土地からどのように獲得されるか
第19章 消費される財は自国の土地に一致する
第20章 土地は動物由来の財用よりも植物由来の財用の方が広くない
第21章 必需品と余剰の財について
第22章 一国の財は必需品だけによって制約される

第三篇 一国の就業者と失業者について 
第1章 人口は地域ごとにどのように配分されるか
第2章 仮定と定義
第3章 植物由来の財に関わる農民
第4章 動物由来の財に関わる農民
第5章 植物由来の財に関わる職人
第6章 動物由来の財に関わる職人
第7章 財に関わる分配者と管理者
第8章 財の交換に関わる分配者
第9章 財の輸送に関わる分配者
第10章 財の生産地から財の消費地までの距離について
第11章 財に関わる管理者
第12章 聖職者と賢者の管理者
第13章 文民と軍人の管理者
第14章 全就業者の合計
第15章 全体の経験から推計される就業者と失業者
第16章 全失業者の合計
第17章 失業者の必要性
第18章 失業者は階級ごとにどのように配分されるか
第19章 上記の配分の必要性
第20章 失業は就業者の休憩とは違う
第21章 豊かな失業者と貧しい失業者
第22章 失業者に対する雇用について
第23章 失業者に禁止される雇用について
第24章 一国の全員の配分

第四編 土地と雇用に一致する財について 
第1章 財と雇用に関する俗論の教義
第2章 土地は実現可能財に等価である
第3章 雇用は現実財に等価である
第4章 雇用は量と質から推定される
第5章 雇用は財に対する需要によって制約される
第6章 財は一国の需要によって制約される
第7章 各国の雇用と財は同じ規模である
第8章 財の価値は不変である
第9章 雇用と財は同様の土地でもどうして違うのか
第10章 財に対する総需要は同様の土地でもどうして違うのか
第11章 財はどうしてより大きい土地からより多く獲得されるのか
第12章 財はどうしてより小さい土地においてその質がより向上するのか
第13章 消費される財の質は二種類である
第14章 消費される財の質はあらゆる国において同じである
第15章 有給の就業者について
第16章 財は一定の土地においてどのように増加するか
第17章 財は一定の土地においてどのように減少するか
第18章 土地はどのようにすれば現実財に等価になるのか
第19章 地主はどのようにして現実財を所有するか
第20章 地主は現実財のうちのどれだけを所有するか
第21章 動産はどのようにして不動産になるか
第22章 上記の多くの教義の違い

第五編 資本とみなされる財と所得とみなされる財について 
第1章 財は資本と所得にどのように区分されるか
第2章 資本と所得は人口によってどのように制約されるか
第3章 財の所有の不平等の必要性
第4章 財の所有の不平等の正当性
第5章 労働を不平等に評価する必要性
第6章 労働を不平等に評価する正当性
第7章 より多くの財はより高い能力と誠実さによって獲得される
第8章 財の不平等と労働の不平等の違い
第9章 財の不平等と労働の不平等はどのように制約されるか
第10章 国民資本は国民所得によってどのように制約されるか
第11章 資本は個人所得によってどのように制約されるか
第12章 所得は名目所得と実質所得に区分される
第13章 実質所得は各人において等しい
第14章 名目所得はどのようにして実質所得になるか
第15章 名目所得は就業者にしか帰属しない
第16章 ある人々によって名目所得と呼ばれる所得は全員に帰属する
第17章 名目所得はどのようにして動産所得になるか
第18章 名目所得は個別雇用によっては増加しない
第19章 名目所得は個別雇用によってどのように減少するか
第20章 信託遺贈された名目所得または永続的な名目所得について
第21章 二種類の地主について
第22章 二種類の地主の正当性
第23章 二種類の地主の同一性

第六編 財に等価な貨幣について
第1章 貨幣と財の等価性について
第2章 貨幣はなぜ金と銀で表示されるのか
第3章 貨幣の使用量の同一性
第4章 貨幣は他の国々にどのように分配されるか
第5章 貨幣は同じ国でどのように分配されるか
第6章 貨幣は就業者間にどのように分配されるか
第7章 貨幣と財の交換について
第8章 与えられる貨幣と受け取られる貨幣の循環
第9章 貨幣は実質的な富を生まない
第10章 貨幣は財に後続し、その逆ではない
第11章 貨幣と財の等価性の不備
第12章 貨幣は財に対してどのように増加するか
第13章 貨幣に関する錯覚
第14章 諸国に流入する貨幣について
第15章 諸国から流出する貨幣について
第16章 貨幣表示の財の価値はどのようにして確定されるか
第17章 貪欲の原因としての貨幣
第18章 財はどうして常により多くの貨幣と交換されるのか
第19章 計算貨幣について
第20章 正金貨幣について
第21章 現金貨幣について
第22章 貨幣に対する人為的操作について
第23章 真の貨幣に代わる偽の貨幣について
第24章 偽の貨幣はどうして真の貨幣にとって有害なのか
第25章 利子付きで与えられる貨幣について
第26章 貨幣に対する利子はどれだけ適正なのか
第27章 貨幣に対する利子はどれだけ正当なのか
第28章 所得は貨幣表示と財表示でどうして違うのか

訳者あとがき