学歴と格差の経営史

学歴と格差の経営史

新しい歴史像を求めて

  • 著者:若林幸男編著
  • 定価:8,030 円
  • ISBN:978-4-8188-2488-1
  • 判型:A5判
  • 頁:356頁
  • 刊行:2018年02月
  • ジャンル:経済史・経営史経済

内容紹介

日本の企業社会では当然とされてきた「学歴格差」はいつ、つくられたか。 明治期から戦後までの三井物産の人事を、多くの新史料によって実証・比較分析し、新しい視座を与える。

目次

序 章 サラリーマン社会と「学歴格差」 若林幸男

 第Ⅰ部 三井物産「特別職員録」の分析
第1章 明治後期から大正期にかけての三井物産職員 大島久幸・木山実
第2章 1920年代の三井物産職員の人事制度と職員の学歴 若林幸男
第3章 1930~40年代の三井物産の人事制度と職員の学歴 大島久幸
第4章 1950~60年代の人事労務管理における学歴格差 上原克仁

 第Ⅱ部 三井物産の「学卒」採用と不祥事

第5章 三井物産の人材採用システムと学校教育システムの変遷 山藤竜太郎
第6章 戦前期三井物産の処罰と規律 藤村 聡

 第Ⅲ部 メーカーの賃金管理と「学歴身分」

第7章 「社員」の賃金管理と定期昇給制度 菅山真次
第8章 「学歴身分」制度の再検討 市原 博
終 章 若林幸男