触発する歴史学

触発する歴史学

鹿野思想史と向きあう

  • 著者:赤澤史朗・北河賢三・黒川みどり・戸邉秀明編著
  • 定価:4,290 円
  • ISBN:978-4-8188-2459-1
  • 判型:A5判
  • 頁:272頁
  • 刊行:2017年08月
  • ジャンル:歴史人文・社会

内容紹介

人々の〈経験〉や〈個性〉を注視し、民衆思想史・女性史・沖縄思想史などに取りくみ、多くの読者を惹きつけてきた鹿野政直。その著作に触発された研究者たちの鹿野思想史論。

目次

序 説 鹿野思想史と向きあう--「近代」への問い(黒川みどり)

 第一部 鹿野思想史の成立と方法
一 触発する歴史学――鹿野思想史の特徴と性格について(北河賢三)
二 前期鹿野思想史学の確立過程――『資本主義形成期の秩序意識』の形成にそくして    (戸邉秀明)
三 鹿野思想史と丸山政治思想史――ドレイ性の剔抉(黒川みどり)

 第二部 鹿野思想史の焦点/その問題群
四 「個性のふるまい」をめぐって(小林瑞乃)
五 呪詛される近代――大正デモクラシーと民衆思想史の交点で(上田美和)
六 鹿野女性史の視角――『現代日本女性史』を読む(和田 悠)
七 思想史の場としての「健康」(高岡裕之)
八 「兵士論」とその問題点――「インテリ兵」と「農民兵士」(赤澤史朗)
九 鹿野政直「浜田知明論」の深度と射程――歴史家が絵画を読むということ
    (小沢節子)
一〇 いのちの思想史の方へ――鹿野思想史にとっての沖縄(戸邉秀明)

あとがき(戸邉秀明)