
21世紀南山の経済学 7
アメリカに振り回される日本の貿易政策
内容紹介
日本の経済政策はアメリカの意向を反映したものになっている。それはなぜか。いつからそうなってしまったのか。戦後日本の貿易政策をたどりながらその答えを明らかにする。
目次
Ⅰ 占領下の貿易
アメリカの日本占領/敗戦後の苦境/国営貿易/アメリカの政策転換/民間貿易の再開/貿易制度作り/関税率の全面改定
Ⅱ 国際社会への復帰
日本の独立/IMFへの加盟/ガットへの仮加入/正式加入と対日差別/対日差別の解消
Ⅲ 貿易赤字とその対策
戦後貿易赤字の必然性/輸出促進策/輸入抑制策とその副作用/関税率の改正/貿易自由化
Ⅳ 輸出自主規制
アメリカの立場/綿製品の輸出自主規制/輸出自主規制の国家間増殖/合成繊維の輸出自主規制
Ⅴ 輸入拡大と占領下時代への回帰
輸入の重要性/アメリカの機構改革/貿易黒字と財政支出の内生化/占領下時代への回帰/国内規制の改変/差別貿易への踏み出し/TPPについて