
経済学教育の西東
内容紹介
日本の教育のどこに問題があるのか。日米の大学で学び、カナダと日本で教鞭を執ってきた筆者が、複眼的観察と体験にもとづいて日本の大学、経済学教育の再生策を直言する。
目次
第1部 経済学は実学か、それとも一般教養か
1―1 一橋大学経済学部:何もわからなかった4年間
1-2 一橋大学で教わったこと
1-3 独自のお役所経済学
1-4 新古典派経済学に浸る
1-5 カナダの経済学
1-6 補論:諸国民の知的スタイルについて
第2部 北米の経済学教育
2-1 大衆化時代の大学教育
2-2 教科書教育の意義
2-3 カリキュラムの統一と単位互換性の確立
2-4 北米の大学には「休講」がない
2-5 経済学は使うためにある
2-6 博士号は学問の先端を推し進めたことの証である
2-7 先が見えない世界経済と経済学
2-8 情報技術とサイバー犯罪
2-9 非対称情報の世界と経済学
第3部 日本の経済学教育
3-1 日本的システムはなぜ大学では機能しないのか
3-2 政府に生んでもらった負い目をもつ日本の大学
3-3 日本人は経済学に向いていないのか
3-4 もっと共著論文を書こう
3-5 教育の目的は学生から最大限の努力を引き出すことである
3-6 受験勉強を3年やったら、頭が腐る
3-7 経済学教育の基礎は常識である
3-8 大学教育はいかにあるべきか