三くだり半の世界とその周縁

三くだり半の世界とその周縁

  • 刷数:2刷
  • 著者:青木美智男・森謙二編
  • 定価:本体6500円+税
  • ISBN:978-4-8188-2211-5
  • 判型:A5判
  • 頁:372頁
  • 刊行:2012年03月
  • ジャンル:歴史人文・社会
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内容紹介

ながく三くだり半の研究をつづけてきた高木ただしを中心に、近世から近代へと移行する過程で生じた諸問題とその対応をめぐり11人の専門家がそれぞれの周縁から論じる。

目次

論集『三くだり半の世界とその周縁』の刊行に当たって
 第Ⅰ部
第1章 対馬藩の刑罰について  鎌田 浩 
 はじめに 
 一 史料の残存状況 
 二 可処罰類型 
 三 処罰の種類 
 四 審理・責任能力・刑の減免 
 五 いくつかの重要犯罪についての刑罰 
 六 対馬領飛び地での処罰 
 おわりに 
第2章 「敲」の刑具について
     ─「敲箒」と「箒尻」─  高塩 博 
 はじめに 
 一 先行の言説 
 二 「敲箒」と「箒尻」 
 三 諸藩にみる「敲箒」 
 四 「敲箒」から「箒尻」へ 
 五 刑具変更の理由 
 六 「敲」の字義 
 おわりに 
第3章 明治時代離婚法五題
     ─高木所蔵未刊史料の紹介─  高木 侃 
 はじめに 
 一 明治時代の用文章にみる離婚届と離縁状 
 二 明治時代の離縁状慣行 
 三 離婚届と手続き
    ─ときに復縁(夫婦関係調整)の努力─
 四 先渡し離婚承諾書 
 五 離婚と子の帰属 
 おわりに 
第4章 「法」に関わった西村兼文
     ─「勧解」書類と『京都府違式違條例図解 全』─  坂詰 智美
 はじめに 
 一 西村兼文の人生と業績 
 二 「勧解願」書類 
 三 編纂本『京都府違式違條例図解 全』の存在 
 おわりに 
第5章 親の懲戒としての「勘当」と「離籍」
     ─明治民法編纂過程における梅謙次郎の所論を中心に─
                      小口恵巳子 
 はじめに 
 一 前史─徳川時代の法制に現れる親の懲戒権の特徴─ 
 二 旧民法における懲戒権
    ─「子の放逐規定」をめぐる議論を中心に─ 
 三 明治民法における「離籍」をめぐる議論 
 おわりに 
 第Ⅱ部
第6章 野田山墓地と無縁墳墓  森 謙二 
 一 本稿の目的 
 二 野田山墓地の歴史 
 三 野田山墓地と墓制をめぐる習俗 
 四 野田山墓地の無縁墳墓とその整備 
 五 改葬の実態 
 おわりに 
第7章 地類・地神・地親類
     ─家結合と同族祭祀をめぐる一考察─  八木 透 
 はじめに 
 一 三河北西部地域のカモンとウジガミ祭祀 
 二 南設楽郡のジルイとジノカミ祭祀 
 三 関東・中部地方のジシンルイ 
 四 京都府丹波地方のカブと同族祭祀 
 おわりに 
第8章 泉南の庶民娯楽と近代
     ─盆踊りと逸脱行動─  牧田 勲 
 はじめに 
 一 盆踊りと暴力 
 二 男女の出会い 
 三 寄付の強要 
 四 盆踊りと規制 
 おわりに 
第9章 3・11と「いのち」の視点から描く日本近世社会  青木美智男
 はじめに 
 一 長期的余震記録の具体的事例 
 二 震災(被害地震)は近世・近・現代に著しく増大する 
 三 「いのち」の視点から見る近世社会の歴史的環境 
 四 都市災害拡大のもう一つの要因 
 おわりに 
第10章 徳川幕府による書籍の編纂・刊行事業
     ─官立学問所、特に和学講談所の活動を中心として─
                       瀬戸口龍一 
 はじめに 
 一 和学講談所の設立と職務 
 二 和学講談所による史料収集と活用 
 三 和学講談所における編纂・刊行事業 
 おわりに 
第11章 明治初期の小学校における授業方法に関する若干の考察
     ─栃木県下飯田小学校「下等小学授業方法録」の
       紹介を中心に─  土門 洋介 
 はじめに 
 一 「小学教則」の概要 
 二 飯田小学校の概要 
 三 「下等小学授業方法録」の紹介 
 おわりに 

あとがき 森  謙二 
周縁の方々のことども
 ──本書執筆者への謝辞── 高木  侃 
高木侃略歴・業績