回想 小林昇

回想 小林昇

  • 著者:服部正治・竹本洋編
  • 定価:3,080 円
  • ISBN:978-4-8188-2186-6
  • 判型:四六判
  • 頁:400頁
  • 刊行:2011年12月
  • ジャンル:経済学史経済

内容紹介

経済学の誕生と終焉をみすえて、人間的感覚の回復による経済の自律を希求した碩学の、思想と人格とを「文体」に結晶させた生涯を多くの知己が語る。

目次

『回想 小林昇』編集にあたって                         服部 正治 
第1部
一八世紀経済学の二つのテキスト   大森 郁夫 
小林昇における学史と思想史の「試行錯誤的往反」の可能性をめぐって    坂本 達哉
アダム・スミスの農工分業論と賃金論における有効需要の問題
──小林昇説への問題提起──    新村  聡 
『国富論』の定位置──「新版アダム・スミス問題」とケンブリッジ学派──   毛利 健三 
追悼 小林昇    ベルトラム・シェフォールト 
小林昇先生の経済学史と思想史・経済史──高い山脈と低い山々──    柳澤  治 
小林昇先生のリスト研究と現代の視点、そしてこれから    原田 哲史 
『国民的体系』のリストと『ライン新聞』のマルクス──ブリュッゲマンを中心に──   諸田  實 
小林昇の経済学史研究とフランス経済学史    米田 昇平 
導きの糸としての「固有の重商主義」論    岩本 吉弘 
第2部
回想の小林昇    水田  洋 
・文体・のある生涯    松本 昌次 
『国富論』研究における小林さんの視角  羽鳥 卓也 
無私の人     田中 正司 
小林昇先生への思い    住谷 一彦 
叙情の詞と窮理の語──小林先生の「カタルシス」をめぐって──
  船木 拓生 
小林昇先生の想い出    田中 敏弘 
小林昇先生のこと                山﨑  怜 
小林さんから受けた感化    中野 好之 
補充兵と経済学──小林昇全歌集『歴世』に寄せて──   佐藤  清 
小林昇先生と日本学士院    根岸  隆 
最後の師匠──小林昇先生の思い出──    大倉 正雄 
小林昇先生と京都    田中 秀夫 
小林昇先生とこけし    渡邊  格 
邂逅の重畳     菊池 壯蔵 
尊敬する友人にして誉れ高き学者、小林昇教授の思い出    オイゲン・ヴェンドラー 
批判的知性の覚悟と疲労     竹本  洋 
父と母の思い出      松本 旬子 

あとがき 
小林 昇 著作・短文目録 
小林 昇 年譜