明治国家の芸能政策と地域社会

明治国家の芸能政策と地域社会

内容紹介

「芸能」に厳格な干渉と統制を始めた明治国家。天皇制と富国強兵の貫徹のため、芸能統制は地域社会へどう下達され、民衆の芸能享受をどう規制したか。

目次

序章 研究の方法と内容
第一編 明治国家の芸能統制と地域社会
 第一章 芸能取締りの変遷
はじめに
一 明治初期の芸能取締り
二 明治中期の芸能取締り
三 明治後期の芸能取締り
四 近代の芸能政策の特質
ま と め
第二章 興行税・芸人税の推移
 はじめに
一 旧三県鼎立期の諸課税
二 地方三新法体制後の諸課税
三 明治中期以降の県会論議
四 市制・町村制施行後の諸課税
五 諸興行度数と諸芸人の動向
ま と め
第三章 地方民会と初期県会における芸能統制
 はじめに
一 文明開化と「旧弊一洗」
二 地方民会と芸能政策
三 初期県会と芝居取締り
四 民権論者の取締り強化の背景
 ま と め
第二編 芸能興行の展開と民衆の動向
第一章 地方巡業の芸団と興行の条件
 はじめに
二 芸能興行の免許条件
ま と め
第二章 興行免許地の制限と民衆の動向
 はじめに
一 全国諸県の芸能取締りの実際
二 免許地制限令の布達と宿村の動き
三 旧三県の免許地制限と芸能の存立環境
四 免許地制限の意義
ま と め
第三章 伺と指令にみる取締りの実際
はじめに
一 「人民望ニ応シ」た伺・願
二 「村社祭礼」外の奉納興行願
三 取締り強化の動き
 ま と め
第三編 芸能興行と地域社会
第一章 開化期における若松県の村芝居の存立環境
 はじめに
一 会津藩政後期の芸能興行
二 開化期の村芝居観客
三 若松県の芸能取締りの実際
四 村芝居の存立環境
五 村中・若衆中の「花」の奉納状況
六 村中の奉納行動
七 若衆中の奉納活動
ま と め
第二章 磐城国石川郡小高村の大奉納芝居
はじめに
一 奉納興行の企画と運営
 二 大奉納芝居と群衆
ま と め
第三章 伊達郡三座の経営と芸能興行
はじめに
一 伊達郡三座の開業
二 川俣座の興行と芝居見物
三 広瀬座の興行と経営
四 桑折座の興行と建元
 ま と め

 終章 結論と課題
  一 結論
 二 今後の課題
       福島県関連略図
    掲載誌
    近代(明治期の福島県)芸能興行関係略年表
    ●索引