消費者の戦後史

消費者の戦後史

闇市から主婦の時代へ

  • 著者:原山浩介
  • 定価:3,960 円
  • ISBN:978-4-8188-2132-3
  • 判型:A5判
  • 頁:336頁
  • 刊行:2011年06月
  • ジャンル:歴史人文・社会

内容紹介

消費者運動を軸に、消費者団体と行政・企業との協調と対立の両側面を分析し、戦後日本社会で「消費者」が、社会・経済・政治的にどのように規定されてきたかを明らかにする。

目次


序章 「消費者」という考え方

第1章 戦後闇市の興亡
   1 はじめに
   2 闇市の取り締まり強化まで
   3 闇市・食料不足と治安問題
   4 消費者運動のはじまり ――「草の根」からの動き
   5 労働運動と消費者運動
   6 小括

第2章 生協運動のなかの消費者
   1 はじめに
   2 労働政策と生協設立
   3 労協と西部生協の対立
   4 米子における「生協問題」
   5 消費者中心主義と労働者
   6 小括

第3章 生産性向上と消費者教育
   1 はじめに
   2 生産性運動と消費者運動
   3 小括

第4章 カラーテレビ価格をめぐる攻防
   1 はじめに
   2 カラーテレビ不買運動の背景
   3 カラーテレビの流通をめぐる対立
   4 不買運動の推移とその評価
   5 小括

第5章 消費者の有機農業運動史
   1 はじめに
   2 「有機農業」を軸とした活動領域の構築
   3 「名付けの力」との葛藤
   4 有機農業運動の構造変容
   5 小括

終 章 「消費者」の生成と変容