只、意志あらば

只、意志あらば

植民地朝鮮と連帯した日本人

内容紹介

三宅鹿之助(京城帝国大学教授)、布施辰治(弁護士)、金子文子(アナキスト)はなぜ独立運動・革命運動に立ち上がった植民地朝鮮の民衆と連帯したのか、その真実に迫る。

目次

本書への誘い    趙景達 
はしがき 
序 章 民族差別意識の成立
偽造で始まった朝鮮侵略/五〇年戦争の開始/朝鮮人に対する蔑視・差別意識の形成/差別意識の根拠/同調競争と日本人
第一章 三宅鹿之助の決断
朝鮮の革命運動に参加した日本人/植民地朝鮮の弾圧体制/朝鮮共産党の歴史/京城帝国大学助教授三宅鹿之助/ベルリン留学/「城大反帝同盟事件」/三宅鹿之助への判決/労作『李載裕とその時代』/三宅鹿之助の証言/十二月テーゼの翻訳/とっさの決断/決断の重み/三宅鹿之助の上申書/転機としての植民地朝鮮/布施辰治との接触/出獄後の三宅鹿之助
第二章 布施辰治の不屈
韓国建国勲章を受けた初の日本人/「生くべくんば民衆と共に、死すべくんば民衆のために」/「自己革命の告白」/弁護士資格の剥奪と投獄/朝鮮人との連帯/初めての渡朝と義烈団/関東大震災/小樽高商軍教事件/朴烈・金子文子事件/朝鮮共産党事件/思想家としての布施辰治/布施辰治の思想基盤/墨子/トルストイ/杜生と命名された三男/『レ・ミゼラブル』/入党しない共産主義者/ヘッケル/利他の精神
第三章 金子文子の意志
「朝鮮民族としての文子」/『何が私をこうさせたか』/無籍者であった文子/冷たい教員たち/朝鮮での少女時代/朝鮮体験のもつ意味/朴烈との邂逅/社会主義批判/虚無主義/作家・思想家との出会い/アルツィバーシェフ/シュティルナー/自己を見つめる/金子文子の死

あとがき 
参考文献