
戦間期日本石炭鉱業の再編と産業組織
カルテルの歴史分析
内容紹介
第1次大戦ブーム期の好景気から一転して不況期となった1920年代の日本経済。この時期の石炭鉱業再編過程において、カルテルがいかなる役割を果たしたのかを多面的に考察。
目次
序 章 課題と方法
第1部 一九二〇年代のカルテル活動
第1章 炭価の安定性
第2章 筑豊大炭鉱企業のカルテル活動
第3章 戦間期沖ノ山炭鉱の発展
第4章 常磐炭鉱企業の停滞
補論A 大炭鉱企業間の技術情報の交換
第2部 大炭鉱の経営動向
第5章 鉱夫の定着化
第6章 職員の昇進構造
第3部 中小炭鉱の動向
第7章 一九二〇年代・昭和恐慌期の筑豊中小炭鉱
第8章 一九三〇年代前半の筑豊中小炭鉱
第9章 中小炭鉱と三井物産
補論B 中小炭鉱労働の実態
終 章 総括と展望