
歴史の交差点に立って
内容紹介
私たちは今、歴史の交差点に立っている。そこでは竹内好など過去のテクストと向き合うことによって、ある特定のイメージを作り出している政治的な視座を見つけ出すことができる。現実世界を切り拓くために、新たな視座を描き出す可能性を模索する。
目次
はじめに
1 歴史の交差点に立って
歴史の交差点に立って
思想史事件としてのSARS
那覇から上海へ
沖縄がわれわれの眼に映るとき
思考の習慣-東京裁判と戦後東アジア
2 媒介としての東アジア
記憶におけるアジア
東アジアにおける相互認識の意味―韓国の読者へ、そして日本の友へ
多文化共生における「文化政治」―「南京」「ヒロシマ」「9.11」をめぐって
「一木一草」への視線―中国から見た天皇制論議
3 歴史を読むこと、歴史を書くこと
竹内好を読むこと、歴史を読むこと
今、なぜ竹内好なのか
昭和史論争における一つの側面
「相互認識」の立て方、語り方について
日本漢学の臨界点
おわりに
初出一覧/解題