谷川雁セレクションⅡ

〈戦後思想〉を読み直す

谷川雁セレクションⅡ

原点の幻視者

  • 著者:谷川雁著/岩崎稔・米谷匡史編/仲里効解説
  • 定価:本体3200円+税
  • ISBN:978-4-8188-2001-2
  • 判型:四六判
  • 頁:420頁
  • 刊行:2009年05月
  • ジャンル:現代思想人文・社会
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内容紹介

原点が存在する──の名作を残した谷川雁のいう「原点」とは何だったのか?
筑豊の炭坑労働者の運動から、子どもたちの「人体交響劇」や宮沢賢治論に至るまで、無限に広がる思考の空間を探索する。

目次

序説 「流民」のコミューンへ (米谷匡史)

Ⅰ 原点が存在する
原点が存在する/現代詩における近代主義と農民/東洋の村の入口で/農村と詩 /幻影の革命政府について/反省なき日々

Ⅱ 筑豊・大正闘争
   熱い泥の激突/反暴力/自立組織の構成法について/ここに酒あり/ミイケはどこへいったか/民主集中制の対極を/百時間/越境された労働運動/筑豊炭田への弔辞/献花

Ⅲ 九州/朝鮮/沖縄
   ここはとかげの頭/近代の超克・私の解説/日本の二重構造/無の造型/朝鮮よ、九州の共犯者よ/からまつ林からの挨拶/〈南〉の北としての文学を

Ⅳ 意識の海のものがたりへ
   「神話ごっこ」の十五年/意識の海のものがたりへ/虚空に季節あり/〈心象スケッチ〉静止態/「呪の世界」へつづく変革/人体表現をしませんか/ドーム感覚の造型へ

Ⅴ メビウスの帯の囚人
   私記風の予感/二つのモダニズム/首のないはじまり―終り/海夫の風流興るとき 日高六郎様/〈非・水銀性〉水俣病・一号患者の死 石牟礼道子様/〈白い眼〉のエロスの隣り 岡本達明様/メビウスの帯の囚人 藤間生大様/[井上光晴への]弔辞

解説  「無の造型」から〈虚数〉の海へ (仲里効)